2012年3月22日木曜日

団結便り 第11号

BL20120322

12春闘勝利!!
会社は誠意を持って要求に応えよ!

3.14団交報告

3月14日、会社と団体交渉を行いました。会社側出席者は、菊地勝巳施設総務課長、牧施設総務課員、庄司人事課員、そして代理人の丸山、藤田両弁護士の5名でした。

今回組合から追及したことは以下の通りです。

  1. 今年5月からの「職員にとって魅力ある新給与体系」とはどのようなものか?
  2. 『特定施設職員に対する賃金改善(ユニット制確率による手当)について』(以下2009.10.7文書と略)にある「勤務手当」とは何か?
  3. ベースアップ(ベストライフでは基本給の昇給)する考えはあるのか?
  4. 現行の特別昇給ではなく定期昇給の導入を強く要求する。また、昇給に当たっては、所属長の恣意的な査定を排除すべく、明確な考課基準を明示せよ。

以上の質問、要求に対して会社の明確な回答を求めました。 
①まず、「新給与体系」について、2009.10.7文書では、今年の「(5月給与分から)職員にとって魅力ある新給与体系の導入を検討する」とあります。どのような「新給与体系」を検討しているのかを問いました。
これに対して会社側は「まだ決まっていないからお答えできません」という回答。あろうことか代理人の丸山弁護士は「(魅力ある新給与体系は)経営者にとって」ということでもあるなどと、ふざけた言い方までしてきました。
組合は「5月から施行予定の新賃金制度がまだ決まっていない?それで本当に今年の5月から実施できるのか?」と追及すると、菊地総務課長は「実施できます」と言明しました。
さらに組合は「経営者側の恣意的な査定が入らないようにしてもらいたい。会社が気に入った人だけ昇級するのは差別であり、そういうものを排除すべきだ」と要求しました。

②2009.10.7文書にある「勤務手当」とは何か?に関して。
ベストライフの「給与規程」には「勤務手当」だけ条文の文言はどこにも見あたりません。いったいこれは何なのかを追及すると、なんと会社側出席者は誰も答えられないありさま。「魅力ある新賃金制度」などと職員に希望をもたせるようにしながら、会社も説明できないような文言を使っているようでは全く信用できません。
しどろもどろの会社の態度にしびれを切らして、会社側代理人の丸山弁護士は「整理して次回団交で説明する」と答えました。

③ベースアップ(基本給の昇給)を会社側が行う意志があるかを問いました。「魅力ある新賃金体系」といっているのだから、少なくとも現状(処遇改善交付金を加えた額)より下がるということはあってはなりません。組合はこの点を強く要求し、会社は検討を約束しました。

④「定期昇給」に関して。ベストライフ(株)には、大方の企業では当然である定期昇給制度がありません。会社が「特に適当と認めたもの」に対する「特別昇給」という規定が「給与規定」にあるだけです。これではヘルパー2級の場合、30年勤続でも最悪の場合14.5000円という基本給は変わらないことになります。
組合は「これでは職員のモチベーションは下がってしまう。勤続年数が増えれば当然習熟度は上がるはず。この点を考慮した給与体系を要求する」と強く要求しました。
また、昇給に際しての「考課」について、恣意的な評価をしないよう以下のように強調しました。昨年11月に判決が確定した東京都小中学校の業績評価の判例を例にとって、「(業績)評価者には公正評価義務がある。これに違反した評価は違法」「劣る、等不利益を伴う評価はその根拠を示す義務が評価権者の方にある」「口頭の指導、注意では低い評価としてはならない」と、昇給・降格にあたっての会社の姿勢を追及しました。また評価基準を明確にするよう要求しました(給与規定22条)。丸山弁護士は「勉強します」と答えました。

以上のとおり、ベストライフ(株)の現行の「給与規程」には、いろいろと問題があります。今後とも組合は問題点を徹底的に追及していきます。
今年5月からの「職員にとって魅力ある新給与体系」の導入を会社は明言しました。しかし、会社に任せておいたら、どんな「給与体系」になるか分かりません。組合は、組合の意見を「新給与体系」に反映するよう強く要求しました。組合は、今後ともみなさんの要望を会社に対して要求していきます。組合にみなさんの要望をどんどんお寄せください。

会社は労働者をしめつけるな! 労働組合のもとで力をあわせよう

2012.3.8読売新聞

読売新聞の3月8日付多摩版に「老人ホーム職員が暴行 入居者へ施設側認める」という記事が載っていました。会社はこの報道後、「平成24年3月度エリア施設長会議 抜粋」を回覧に出しました。そこでは「虐待」について会社側に責任があるにも関わらず、あたかも労働者の「言葉遣い」などの問題であるかの様に言い、責任転嫁しています。
「暴行」などあってはならないことは当然ですが、これは職員個人の問題ではなく、会社の責任であることを明確にしなければなりません。会社はユニット制のもと、数多くの労働者の雇い止めされ、少ない人数で現場を回すことを強要し続けてきました。上記「抜粋」ではさらに「序列形成」「業務の遅い職員への指導を」など、一層労働者をしめつけようとしています。
こんな事件が起こらないよう労働者が気持ちよく働ける職場環境をつくっていくのは会社の責任です。組合は、働きやすい職場を作っていくために、今後とも会社を追及していきます。

合同労働組合八王子ベストライフ東村山分会は、今回も含め、これまでも会社に対して「介護職員処遇改善交付金」について追及し、交付額を一定改めさせました。これは労働組合でなければできないことです。労働組合は、労働者が団結して会社と対等に交渉できる権利をもっています。これは憲法でも認められた権利です。ぜひ、みなさんも組合に加入してください。団結して現状を変えていきましょう。

 


★次回団体交渉 4月25日11時 場所は未定です

★3月24日は「再稼働を許さない さようなら原発1000万人アクション」集会とパレード

時間:13:00~
会場:日比谷野外音楽堂(地下鉄「内幸町駅」5分、「霞ヶ関駅」5分)
〒192-0046 東京都八王子市明神町4-14-5
リーベンスハイム八王子2-203
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